小さなお子さまのかたへ

幼児に対する目薬の点眼法

幼児に対する目薬の点眼法

2~3歳以下の子供お子さんに点眼する時、泣いて暴れるなどでして難しい場合があります。
以下はそのような時の点眼法です。どうぞお試しください。(図2参照)

お子さんを大の字に寝かせ、お母さんの両足で両手・頭部・躯幹を固定します。
ワーワー泣いて目をギュッと閉じています。
閉じている瞼に親指と人差し指を軽くあて、軽く押すようにして開くと瞼がひっくり返り、瞼の裏側の結膜が出てきます(眼球は見えません)。
そこに目薬を1~2滴点眼します。
親指と人差し指を離すと、瞼はひっくり返って元に収まり、点眼液が自然目の中に入ります。

乳幼児の眼球異常の見方は?

  1. 生後3~4

    a. くろめ(角膜)の大きさは左右同じですか。
    b. まぶたやまぶたの開きかたは左右対称ですか。
    c. まぶたが腫れて、めやにがでていませんか。
    d. ひとみ(瞳孔)が白くみえるか、光ってみえませんか

  2. 3~4ヶ月

    a. 目の前で、明るい光をあててもまぶしがりませんか。
    b. 大きなおもちゃや、両親の顔などを追いかけて見ようとしませんか。
    c. 眼球の動きが、おかしいことはありませんか。
    d. 斜視はありませんか。
    e. 涙や、めやにがいつもたまっていませんか。

  3. 6ヶ月前後

    a. 異常なほどに、光をいやがりませんか。
    b. ひとみ(瞳孔)が白くみえるか、光ってみえませんか。
    c. 斜視はありませんか。

※「小児の目の見方」丸尾敏夫著より引用

これらの症状に気づいたら眼科医に相談してみるとよいでしょう。

片目をつぶって見る

片目をつぶって見る

目を細くして見る

目を細くして見る

横目使いで見る

横目使いで見る

あごを上げて見る

あごを上げて見る

頭を傾けて見る

頭を傾けて見る

上目使いで見る

上目使いで見る

弱視とは?

弱視とはメガネをかけても視力が出ない事です。
原因は様々ですが、早期に治療を受ければ良くなる事がほとんどです。
3歳くらいから視力測定は可能です。

斜視とは?

両目の視線がそろっていない状態を斜視といいます。
小児の約2%にみられます。
早期に治療を要する場合もあります。

白色の点は、フラッシュをたいて写真を撮ったときの光の反射点

正常
正常

 

偽斜視
偽斜視

(光の反射は瞳孔の中にある)

上斜視
上斜視

(右で見たとき)

下斜視
下斜視

(左目で見たとき)

内斜視
内斜視

(右目で見たとき)

外斜視
外斜視

(右目で見たとき)

交代性上斜位
交代性上斜位

(右目で見たとき)

交代性上斜位
交代性上斜位

(左目で見たとき)

国家資格を有する視能訓練士も勤務しております。

視能訓練士による検査は特別予約が必要となります。

ただし、初診の方は一度通常の診察(通常枠の予約可能)を受けていただき

視能訓練士による検査予約案内となりますのでご了承くださいませ。